第29回講談社漫画賞少女部門受賞記念 めがね会緊急レポート
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [HOME] レポート:はむらび王 / 撮影:ラヴ武

「あの見返しの歌詞にメロディーつけてみんなで輪唱するとかどーよ?」
…と、今回のネタ企画のひとつとして、かなり初期段階から案は出ていたこの作曲プロジェクト。そりゃいいねと、皆でひとしきりゲラゲラと笑ってみたものの、「誰があんなアホな歌詞にメロディーつけてくれるねん…」と、急に冷静になって現実を直視…この企画は早々にオクラ入りする気配を見せていた。いくらバカでもギリギリのところでは大人になってしまうめがね陣…。嗚呼…せちがらい世の中よ。

これ

だが!! ひとりだけ大人げのないウルトラ級のバカがいた! 
「こんなオモロイ企画、形にしないでどーするよ!?!?」
そう絶叫したのは、ラヴ武さんに“実行力のありすぎるバカ”と称されたこのはむらびであった。
「ついに昨年夏のめがね会の雪辱を果たす時がやってきたのだ!」と、勝手に暴走を始めてしまう。

まさにそこからは孤軍奮闘の戦いであった───。様々なツテを使い、様々な人を巻き込み、あの歌詞に曲をつけてくれる“神”を探し続けたこのはむらび…。ミュージシャン選抜の段階で何度も暗礁に乗り上げ、思うように事は進まなかった。もうこうなったら、その辺で路上ライブをしている兄ちゃんをスカウトするか!?(むしろ私が歌うか!?)とさえ思っていた時───ついに“神”は現れた。
それが今回のCD制作プロジェクトにご協力して頂いた、SAMZのメンバーだった!

※SAMZとは!? 現在活動休止中の広島出身バンド「OYSTARS」のヴォーカリスト舩江修氏が旗揚げした、素敵オモロ集団のことであるッ!

まさか、このはむらびの妄想とも言えるバカ企画に、自ら名乗りを挙げてくるプロのミュージシャンがいるとは…! これにはさすがにこのはむらびも顔面蒼白。「わーーごめんなさいごめんなさいホントごめんなさい!」と、恐縮のあまり、SAMZのディレクターさんから頂いた電話を思わずブチ切りかける。
しかし“広島出身”というプロフィールがすでにおいしすぎる! 逃がしとぉないのう、逃がしとぉないのう、ギギギ…
玉砕覚悟でしどろもどろに今回の企画の趣旨を説明したところ、SAMZの皆さんは楽曲制作を快諾。「なんでもいいからこのアホな歌詞にメロディーをつけて欲しい」という、いい加減で無茶苦茶な発注内容&納期&予算にも関わらず、SAMZ団長の舩江修氏が直々に作曲とヴォーカルを担当。凄まじくハイクオリティな楽曲を提供してくれたのであった!!(しかもカラオケバージョンと楽譜までついていた…)

曲が完成したのは、実にめがね会の2日前のことだった。出来たての曲を聴かせた時には、ラヴ武、小林氏、井藤氏の仕掛けめがね全員、震え上がった。「め、名曲やん…!!!」
OPテーマの「カラオケバカ一代」は一発でサビを覚えてしまうほどキャッチーな正統派ロック…。そしてEDテーマの「one night~今ひと夜~」は一転してメロウなバラード…。あのアホな歌詞をなんの違和感もなくメロディーにのせ、心地よい楽曲に仕上げてしまった舩江修氏率いるSAMZの皆さん、ほんとにすごいよありがとう!!

はむらび「どうだい、ジョージ…。せっかくだからこのCD、本気でリリースしてみないかい?」
ジョージ 「OK! OK! もちろんだよ、兄弟(ブロウ)よ!」

大都芸能の速水真澄さながらの敏腕プロデューサーの仮面をかぶり、作詞の著作権者ジョージ朝倉にリリースの話を持ちかけたお調子者のこのはむらび。ジョージも驚きと喜びのあまり、ふたつ返事でOKを!?

ジョージ 「でもこの歌詞じゃ、ハッキリ言って無理じゃん…?(固有名詞出し過ぎ…)
はむらび「…………」

少女まんが王・ジョージ朝倉も、やはり冷静な大人であった…。

視聴!!!
実はSAMZのサイトにてカラバカCDが(ちょっとだけ)視聴できるッ!
お手元の新装版「カラオケバカ一代」の歌詞を準備してSAMZのサイトへGO!
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